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【勘違い敬語シリーズ】ついつい使ってしまいがちなNG敬語その1 接客・挨拶編

2016.06.03
勘違い敬語
2017.1.23更新

 

アルバイトでも仕事でも、重要なコミュニケーションスキルと言えば「会話術」があります。その中でも「敬語」はやっぱり難しいもの。

敬語ってなかなか日頃から使うわけでもないですよね。学校で少しは習うものの、テストでしっかりやった思い出もないですし、誰かに習ったとかでもないので正しいか、間違っているのかよくわからない! なんて方も多いのではないでしょうか。その結果あやまった敬語を使ってしまっていたり・・・。

ここでは少し「敬語」について勉強しましょう!

 

1.敬語とは

 

文字通り敬う語で敬語です。敬語は一般的に以下のような状況の時に使われます。覚えておきましょう。

 

【敬語を使うタイミング】

・目上の人と話す時

・知らない人や親しくない人と話す時

・改まった場面で話す時

・とても偉い人と話す時

・お客さんと話す時

 

厳密に言えば、社内でも目上の人と話す時は敬語表現を使わなければなりません。ただ、社会の風習もありますので、日本では「です・ます」で話しますね。

TPOを使い分けられる人が敬語を使いこなしている人というのもありますので、注意が必要です。

 

talk

 

 

2.よく耳にする間違っている”勘違い敬語” ①挨拶

 

社外の人に自分を紹介する時に「カウンターを担当させていただいております」や「お預かりさせていただきます」などと耳にしますが、この敬語表現は実は間違っています。

えっ!?違うの?と思っている方向けの記事なので心配しなくていいですよ。なぜ間違っているかと正しい表現について紹介しますね。

そもそも「させていただく」というのは、基本的に「相手に許可を得てする」というようなニュアンスがあるので、上に述べた2つの表現は過剰すぎます。

従って、上の2つは

✕カウンターを担当させていただいております

○カウンターを担当しております

 

✕お預かりさせていただきます

○お預かりいたします

 

が正しい表現なんです。敬語ってやっぱり難しいなんて思わないでくださいね! こうした敬語のパターンを覚えると他の敬語にも活用できますので!

ただし、先ほども述べましたが、社会の風習として固定化されているものを無理に間違いとする必要もありません。「社会的に定着している間違った敬語≒正しい敬語>間違った敬語」といった認識が一般的です。必ず正しい敬語表現をしないとNGという訳でもないので注意が必要です。

さて次に行ってみましょう。

 

 

3.よく耳にする間違っている”勘違い敬語” ②接客

 

・それは食べれる景品です

・すぐに作らさせていただきます

上にある2つの日本語も実はいずれも不正解。題には敬語と称しましたが、これは「ら抜き言葉」「さ入れ言葉」の間違いです。相手を敬う際に、ら抜き言葉はおかしいので今回ご紹介しました。

正しくは

✕それは食べれる景品です

○それは食べられる景品です

 

✕すぐに作らさせていただきます

○すぐに作らせていただきます

 

フードスタッフやカウンタースタッフについては、特にお客さんとコミュニケーションを取る仕事です。そのお店の顔的な存在だからこそしっかりとした敬語を学んでおきたいですよね。率先して敬語を使える様に、最終的には後輩たちに教えられるレベルまで自分を高められるとより良いですよ。

 

ちなみに(本当にちなみになんで読み飛ばしてもOKですよ)

ら抜き言葉がよく見られる動詞は…

「上一段動詞(動詞の活用の部分がイの音になる動詞:ex 着る 見る)と下一段動詞(動詞の活用の部分がエの音になる動詞:ex 食べる 寝る)」です。

余談の余談ですがこれらの動詞が「られる」と接続する際には可能表現と受け身表現の2種類あり、それを間違えないようにするためこのような表現が産まれたという説があります。

さ入れ言葉がよく見られる(ほら、この「見られる」は受け身形です。でも可能形と同じですよね)動詞は…

「五段動詞(動詞の活用の際に ない をつけて、接続のところがアの音になる動詞:ex 読む(読まない)書く(書かない))」です。

本来、五段活用動詞は「せていただく」となります。

 

 

4.よく耳にする間違っている”勘違い敬語” ③人を呼ぶとき

 

常に敬語っぽくしゃべるのは簡単ですが、敬語を向ける先を間違えてしまうと相手に不快感や違和感を与えてしまいます。上司を呼ぶシーンで起きてしまった勘違い敬語をご紹介します。

 

・お客様、店長の山田様がお待ちです

 

店長であれば、職場の目上の人には間違いありません。でもお客さんにとっては目上の人ではないですよね?ということは敬語を使うべきは、お客様の部分のみ。それ以降の部分についてはつける必要はありませんね。

 

✕お客様、店長の山田様がお待ちです

〇お客様、店長の山田がお待ちです

 

様を取ってしまいましょう。店長という部分で相手の立場を敬っていることにつながっているので、山田さんにとっても敬語でなければいけないと思われません。応用編になってしまいますが山田店長であれば、違和感は少ないです。(固有名詞に近い呼び方の為)

 

 

5.よく耳にする間違っている”勘違い敬語” ④敬語すぎる言葉

 

敬語って実は使えば使うほどいいわけではありません。相手が急いでいる時に、敬語をしっかりとしゃべるとどういう印象を持つでしょうか?

 

・お手洗いですね。畏まりました。ご案内いたしますね。まずお客様の右手側に階段がございます。そこを上りまして、突き当りまでお進みください。その先の青いドアがお手洗いでございます。

 

こういわれたら、どの様な印象を持ちますか?

ふむふむ関心だな。敬語がしっかりできていると思いますか? おそらくそうではないでしょう。トイレに行きたくて困っているのにこの人はなんて意地悪なんだろうと思うのではないでしょうか?

ご案内をしている相手に対して「ご案内いたしますね。」という言葉などは不要です。トイレは、階段を上って突き当りの青いドアにあります。

これだけで十二分に相手に伝わります。

 

敬語においては、「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」という言葉も存在します。過ぎたるは及ばざるが如しではありませんが、相手に対して強めの敬語を使うのではなく状況に合わせて使用すべき言葉を選択していく様にしましょう。

 

いかがでしたか?

正しい表現方法を踏まえつつ、新しい日本語の表現に順応する力を身につけることで、「美しい言葉を使う人」≒「ことば美人」になれます。一度正しい使い方を学べれば一生ものともいえる敬語。一つ一つ覚えていって、あなたも自然なことば美人を目指してみませんか?

 

【勘違い敬語シリーズ】

その1 接客・挨拶編

その2 接客・案内編

その3 上司・先輩編

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